ゲーム中に何をするのか、基本となる主な行動を紹介しよう。
ゲームスタート時、世界地図はその大部分が雲で覆われており、不確定となっている。その不確定な場所に船団を派遣し、探索させる作業が、ゲームの大部分を占める。
まずはどの提督を雇うのかを選択し、次に船団を編成する。提督には毎年12月31日に賃金を払わねばならないし、船に関しても購入費はもちろん、維持費というのもかかる。当然、高性能の船になればなるほど、価格は上がっていく。とにかく金、金、金と、金のかかるゲームだ。ちなみに船の中には対海賊戦用や、氷海に強いなどの特徴があるので、目的に合わせて船を選ぶ必要もある。
船団を編成して、探索させたいところまで航路を引くと、いよいよ出港。船の性能によって探索にかかる日数が違ってくるほか、提督の能力によって航海中のイベントに変化が出る。無事帰港した提督から報告を受け、それを「信じる」か「信じない」かを選びながら、不確定地域を解明していく。
なおネオアトラスには初めのうちは時間制限が設けられている。最初は20年以内に暗黒大陸(アフリカ)の南端に達すること、次に喜望峰からインドまで15年以内に達すること、最後にインドからジパングまで10年以内に達すること、という命令がアフォンソ王より与えられる。この間はアフォンソ王から援助金が得られるが、命令を無視したり期間内に命令を達成できなかった場合は、援助が打ち切られる。時間制限は実際のところかなり余裕があるので、特に慌てる必要はない。アフリカ南端の喜望峰を見つけてしまえば、ジパングまではあっさりたどり着けるだろう。
世界の各地には宝箱がいくつも置いてある。宝箱を開けるとアイテムやその土地の民族、動物、遺跡などを発見したことになり、報奨金を得ることができる。宝箱にはゲームスタート時からすぐに発見できるものもあれば、特定の陸地(アトランティスやレムリア)を発見しなければ見つけられないものもある。また、世界各地に流れる「噂」によっても見つけることができるアイテムは変化するため、コンプリートというのは非常に難しい。最悪、出ないこともあり得る。
発見したものは図鑑に登録され、いつでも確認できるほか、遺跡などの特定の場所については瞬時にその場所までジャンプすることが可能。うまく使いこなしたい。なお、これら図鑑に登録されたものは『ネオアトラス2』に引き継ぐことができるらしい。
宝箱を開けることで見つけることができる遺跡を調査したり、あるいは噂を信じることでさまざまなイベントが発生する。それは世界観の決定に大きな影響をおよぼすものであったり、都市の産物に関係するものであったりと種類はさまざま。特定の提督でないと解決できないものや、特定のアイテムが解決の鍵になっていたりと、結構複雑な作りになっている。ただし、その大部分は無視してもかまわない。基本的には世界地図を作ることを優先した方がいい。ただ、解決することで莫大な報奨金を得たり、特別なアイテムが貰えたりすることもあるので、余裕があるなら色々と調査してみた方がいいだろう。
余談になるがこのゲームには基本的に「戦争」や「植民地拡大」といった要素はない。現実にはヨーロッパ各国が大航海時代の中で植民地支配や武装船団による争いなどがおこっているわけだが、ゲーム中にはそういった要素や描写はなく、せいぜい海賊やクラーケンと戦うときぐらいしか、戦闘というのはない。
このゲームではとにかくことあるごとに金が手に入るが、同時に、ことあるごとに金が出ていく。主な出費としては提督の賃金や船の維持費なのだが、いくらアフォンソ王から援助してもらえるといっても、それだけでは船団を維持できない。船団を安定的に維持し、どんどん世界地図を作っていくためには、貿易で儲けて資金を調達する必要がある。
世界各地には当然のことながら都市があり、その場所によって産物が違う。発見した都市と都市を船で結び、貿易をさせることで儲けていくというわけだ。
しかしこの貿易、なかなか奥が深い。まず産物には在庫があり、年間生産量の概念がある。貿易によって得られる利益の多くは産物の価値に左右されるが、貿易する都市と都市の距離(近すぎるとダメ)、都市の人口、また貿易に使う貿易船の維持費、積載量、一往復当たりにかかる日数などによってもその貿易航路の利益は変わってくる。
そしてこれが重要なのだが、貿易をすることで「副産物」が生まれることがある。単品で見ればたいした価値もない産物も、特定の産物と組み合わせることで価値の高い産物へつながることがあるのだ。この副産物をうまく作り、貿易していくことが、重要となる。このゲームでは資金が0になった時点でゲームオーバーなので、いかにして安定した貿易ルートを確立できるかは、非常に大きな問題となる。以下に、各地に出現しやすい産物と、加工副産物の表を掲載しよう(「出やすい産物」に関しては、ゲームスタート時から確定されているヨーロッパのものは割愛している)。
世界各地の出やすい産物(あくまでも目安)
加工貿易
段階 | 加工副産物 | 原料となる産物 | 価値 |
第 二 次 加 工 品 |
金羊毛の織物 | 毛織物+金羊毛 | 28 |
絹糸 | カイコ+桑の木 | 40 | |
火薬 | 硝石+硫黄 | 48 | |
チョコレート | カカオ+サトウキビ | 55 | |
フサフサの毛 | イタチの毛皮+フサフサ | 80 | |
黒真珠 | マダス貝+真珠 | 98 | |
ぞうげのせんす | ぞうげ+せんす | 104 | |
七色香 | 月の実+さんご | 115 | |
真珠の指輪 | 真珠+指輪 | 120 | |
真珠の首飾り | 真珠+首飾り | 130 | |
バンキンタン | パナケイア+コショウ | 132 | |
ルビーの指輪 | ルビー+指輪 | 138 | |
金指輪 | 金+指輪 | 146 | |
ルビーの首飾り | ルビー+首飾り | 148 | |
ダイヤの指輪 | ダイヤモンド+指輪 | 154 | |
金の首飾り | 金+首飾り | 156 | |
ダイヤの首飾り | ダイヤモンド+首飾り | 164 | |
ブレンドスパイス | コショウ+ナツメグ | 164 | |
オリハルコンのせんす | オリハルコン+せんす | 340 | |
第 三 次 加 工 品 |
絹織物 | 綿織物+絹糸 | 98 |
メタ火薬 | オキナ灰+火薬 | 127 | |
シナモンチョコ | シナモン+チョコレート | 133 | |
フサフサギター | キャットギター+フサフサの毛皮 | 168 | |
黒真珠の指輪 | 黒真珠+指輪 | 172 | |
黒真珠の首飾り | 黒真珠+首飾り | 180 | |
食用土 | 硝石+バンキンタン | 213 | |
月仙水 | オキナ灰+七色香 | 228 | |
ルビーの金指輪 | ルビー+金指輪 | 297 | |
ダイヤの金指輪 | ダイヤモンド+金指輪 | 309 |
貿易と海賊
ネオアトラスはプレイするたびに地形が変わる、出現する都市が変わるというシステムゆえに、必ずしも目的の産物を持つ都市が出るとは限らない。せっかく金を産物とする村を発見できても、指輪や首飾りを産物とする町や村を発見できないこともある。ゲームスタート時から明らかになっているヨーロッパ以外すべてに言えることなので、はっきり言って「そのときの運次第」という部分が大きい。
また貿易をしていると、貿易船を狙う「海賊」が出現するようになる。海賊は放っておくとどんどんこちらの儲けを奪っていくので、海賊の出現情報が出たら、速やかに対海賊の船団を編成し、提督に武器を装備させた上で、なるべく早く倒すよう心がける。「目には目を、歯には歯を」ということで、海賊退治には元海賊の提督であるバルディが適役だ。
世界各地を探索するとさまざまな地域でさまざまな産物を発見するが、面倒でも地域ごとに都市と産物名をメモっておき、貿易をするときにスムーズに貿易先を決めることができるよう、普段から整理しておくといいだろう。そして、ヨーロッパの貿易グループ、アジアの貿易グループといったように、いくつかの貿易ラインを確立し、ローテーションで回すことができるようにすれば、ゲーム進行も楽になる。
序盤はヨーロッパの黒真珠を使った真珠貿易や絹織物による絹貿易がお勧め。これだけでもかなりの利益を得ることができる。ジパングに到達してからは、ジパング・インド・東南アジア・南アフリカの4つの地域を貿易で結んで、荒稼ぎするといい。ゲーム的にもどんどん高性能な船が出てくる時期でもあるので、アジアを中心とした貿易でガッツリ稼ぐことが重要となる。幸いにもジパングには金やオキナ灰、インドには首飾りやナツメグ、東南アジアにはコショウや真珠、アフリカにはダイヤモンドが出やすいので、これらを産物とする都市を貿易航路で結べば、結構簡単に価値の高い副産物を作れるはずだ。
ちなみに貿易をおこなうと、貿易をしている都市は人口が増えたり、また住民の態度が友好的になってきたりする。逆に貿易をしていない都市は人口が減っていくなど、時間の経過によって状況が刻々と変化する。
産物に関しても、時間の経過やイベントによって、価値が変わるものがある。特に鉛は、「賢者の石」を手に入れることで大化けするぞ。