UMD版の特徴

 PSPでときめきメモリアルをプレイするとなると、UMD版とアーカイブス版のどちらかを選択することとなる。内容はどちらもPSベスト版のベタ移植なので大きな違いはないが、メモリースティック上にゲームそのものをフルインストールできるアーカイブス版の方が、ロード時間が極端に短くなるばかりでなく、バッテリーの消費量も少なくなるので、プレイ環境がかなりよくなることは間違いない(値段も600円とお買い得だ)。

 というわけで、今更UMD版をわざわざ購入する意味は特にない…のだけど、コレクターズアイテム的な意味合いで購入しようか迷う人もいるかもしれない。また、UMD版ならではのシステムがどういうものなのか知りたい人もいるだろうから、このページではUMD版の主な特徴を紹介しようと思う。

限定版の存在

 まずUMD版のときメモは、コナミスタイルで限定版が販売されていた。この限定版に付いてくるオマケは、書き下ろしドラマCD、PSP用ポーチ、ストラップ、覗き見防止シート、ポスターなど。書き下ろしのドラマCDはちょっと聞いてみたい気もするが、はたして全員分のドラマは収録できていたのであろうか?

システム的な違い

 まず、ゲーム起動時に伝説の樹のロード画面が入り、その後、UMD版独自のタイトル画面に移るようになった。

タイトル画面

 そしてここでスタートボタンを押すと、画面構成のフレーム選択画面に移り、フレームを決定すると、PS版のタイトル画面へと移る。つまりゲームをスタートするのに2回タイトル画面を経ないとダメという構成になっている。これが何気に面倒。

オプションメニューアイコン

 またゲーム中のオプションメニューを開くアイコンが、PS版では初代プレイステーションの本体のドット絵だったが、UMD版ではPSP本体のドット絵に変更された。またオプションメニューではマウス操作の設定が、メニュー一覧から省かれている。

画面構成

 前項で触れたとおり、ゲーム開始時に画面を構成する「フレーム」を、4パターンの中からひとつ選択する。以下に、その4パターンすべての画像を掲載しよう(フレーム選択はオプションメニューからでも変更可能)。

Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
Dタイプ

 まずAのフレームはPSPのワイドスクリーンに無理やり画像を合わせたというもので、ようするに単に引き伸ばしただけ。そのためキャラグラフィックの比率がおかしくなり、画像全体がぼやけていて非常に見辛い。せっかくのビジュアルシーンも、このフレームでは台無しになってしまう。
 次にBのフレームは、元の画像を少し拡大して表示している。元の4:3の比率のままの拡大なので、Aと違ってグラフィックそのものに大きな違和感は感じないが、やはり多少ぼやけてしまうのが残念。
 CとDはどちらもPS版と同じ大きさのままの表示だが、Cは日付と場所が、画面の外枠に配置されて表示される。どちらもドットバイドットでの表示なので、画像は多少小さいが、元のゲームそのままの、クッキリしたグラフィックを楽しむことができる。

XMB上のアイコン

 PSPのXMB上では、UMDとセーブデータが、次のように表示される(UMDスロットにときメモのUMDが入っている場合は、ゲームタイトル画面で流れるオルゴールの音楽が、XMB上で流れる)。

UMD
セーブデータ

 なおセーブデータのアイコンは、セーブ前にデートした女の子の画像のようだ。また一度もデートをしていない場合は、館林見晴のアイコンになるっぽい。

 以上が、UMD版のときめきメモリアルの特徴となる。「特徴と言うほどでもないじゃないか!」と突っ込まれそうだが、まぁひとつの資料として見てもらえればと思う。それにしても、アーカイブス配信によりその存在価値がかなり薄れてしまったUMD版だが、ただの移植ではなく、せめてグラフィックと画面サイズぐらいはPSP基準に合わせて作り直していればなぁなどと、残念に思う(とは言っても、それはそれで賛否両論ありそうだが)。新規音声収録は無理にしても、見た目ぐらいはリファインした初代ときメモが、今後発売されることを個人的には期待している。

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