改造と育成

 スパロボF完結編ではゲーム終盤に入ると、10段階改造ができるようになる。10段階改造の効果は凄まじく、お気に入りのロボットの武器・ユニット性能共にかなり強化できる。しかしそれだけに、改造には莫大な資金を必要とする。

資金

 例えば上の画像は、左がF最終話終了後のデータで、右が完結編のシナリオ44クリア後、つまり10段階改造が解禁された直後のデータだ。Fから繰り越してきたのはおよそ110万なので、完結編ではおよそ350万ほど34話のうちに貯まったことになる(途中いくつかの機体を改造しているので、実際はもっと多い)。完結編は序盤から中盤にかけてはティターンズの、倒してもたかだか1500前後ぐらいしか資金を得られないモビルスーツとの戦いが多いが、それでもチリも積もればなんとやらで、コツコツ貯めればかなりの資金となる。ちなみにこのデータは、Fでも完結編でも、一度も全滅プレイはしていない。

 もちろん通ってきたルートによって、あるいは育ててきたパイロットによって、何より改造してきた機体によって、ここまで貯えられる資金に違いが出るのは当然のことなのだが、10段階改造解禁までゲームを通してだいたいこれぐらいは貯まるというひとつの参考にしてほしい。

 しかしこれだけの資金があっても、10段階改造ができるようになったらすぐに底を突いてしまうだろう。それほどまでに5段階以上の改造というのは資金を必要とするのだ。あれもこれもと手を出し始めると本当にキリがない。したがって10段階改造解禁までに、何をどう改造すべきか、ある程度考えをまとめておいた方がいい。このページでは各ロボットタイプごとのお勧めの改造方針などを書いておくので、10段階改造で迷っている人は目を通してみてほしい。

スーパーロボット系

 完結編に入ってからはどうも2回行動ができるガンダム系ユニットに1軍の座を奪われがちな各種スーパー系ユニット。原因としては敵の運動性がインフレしていることによる、「5段階改造程度では焼け石に水」状態が長く続くことが、スーパー系の悩み。当てられない、避けられない上に、リアル系ユニットの攻撃力も十分高くなるため、スーパー系ユニット抜きでも大抵どうにかなってしまう。マップが進めば進むほど存在感が薄まってしまい、改造をためらう人も多かったのではないだろうか。

 しかし10段階改造解禁後はさすがに違う!いっそのこと、好きな機体はまずユニット性能からフル改造してしまった方がいい。フル改造ボーナスは用途に合わせてENか装甲がいいだろう。スーパー系といえど、さすがに運動性を10段階改造すればそこらのザコ程度には普通に攻撃が当たるようになるので精神ポイントの節約になるし、装甲も厚みが増すことで安定性が出る。強化パーツに対ビームコーティングを装備させておけばなおよし。終盤もビーム兵器主体のモビルスーツやヘビーメタルとの戦いは多いので、結構効果は大きい。資金に余裕があれば、さらに必殺武器の改造に着手し、マップ兵器の追加ができればそれもしてしまうのもお勧めだ。
 またフル改造するまでもないかな、という機体の場合は、とりあえず必殺武器とENぐらいでOK。あとはこれまで通り、精神コマンドをうまく使って運用すればいい。終盤は宇宙空間での戦いがほとんどなので、真・ゲッターやダンクーガ、それにダイターン3やガンバスターなど、パイロットと機体の宇宙に対する総合地形適応がAのユニットを優先的に改造するのがお勧めだ。

 パイロットに関しては、弓さやかか炎ジュンのどちらかひとりぐらいは育てておくと吉。このふたりは非常に便利な激励を覚えるからだ。修理もしくは補給で簡単にレベルを上げることができるので、マメに味方を回復してレベルを上げていこう。

イデオン

 使わない人はまったく使わないユニット、イデオン。イデオンはイデゲージが上がることで使えるようになるマップ兵器以外は、基本的にアテにしない方がいい。なので、武器は改造しなくていい。ユニット性能は装甲を5段階改造しておくだけで十分。あとは敵の群れに放り込むだけだ。

ガンダム系(UC)

 終盤も使う機体でまず真っ先に改造したいのが、運動性と限界反応。何はなくともこれを10段階改造する。あとはその機体の特徴にあわせて改造していけばいい。例えばΖガンダムやF91であればENも10段階改造するなど。

 数あるモビルスーツの中でも一番お勧めなのが、νガンダム(もしくはフィンファンネル装備型の量産型νガンダム)のフィンファンネルだ。10段階改造でマップ兵器版のフィンファンネルを追加できるようになる。ファンネルを搭載する他のモビルスーツでもマップ兵器版は追加できるが、νガンダムよりも性能は劣るのが難。

 育てるパイロットはニュータイプもしくは強化人間の特殊技能を持つ者がいい。これら技能の持ち主は命中と回避に優れるので、戦闘では有利。また激励を覚えるパイロットもひとりかふたりほど育てておく。パイロットの能力値が多少低くても、メタスもしくはコアブースターを使えばレベルを上げること自体は簡単だ。お勧めはセシリー。激励を覚えるだけでなく、2回行動のレベルが32とかなり早いのがウリ。さらにシーブックとの信頼補正もあるので、何かと使える。おまけに美人で言うことなし。

Gガンダム系

 ゴッドガンダムはハイパーモード時専用の武器改造はできないので、その分ユニット改造に資金を注ぎ込めばいい。嫌いでなければフル改造してしまうのが一番いいだろう。フル改造ボーナスはENにするのがお勧め。ゴッドガンダムは分身があるので、装甲にボーナスを付ける意味性は低いような気がする。
 フル改造しない場合は、ENを10段階改造しておくだけでも全然違ってくる。最終話までデビルガンダムがらみでGガンダムのネタは引っ張るので、そのくらいの資金はかけてあげた方がいい。

 育てるパイロットは基本的にはドモンだけで十分。途中、レインがライジングガンダムで戦えるようになったり、シュバルツが加わったりもするが、このふたりは最終的に離脱してしまうので、育てると結果的に経験値の損をする。どちらも激励が使えるだけに残念だが仕方がない。またマスターと和解して仲間に加えたならば、マスターガンダムを改造してドモンと一緒に暴れさせるのも面白い。ただマスターを使える期間は非常に少なく、またマスターガンダムが無改造の状態で手に入ることを考えると、戦力としてはやや厳しい面もある。マスターを使っていく気であれば、マスター加入前からある程度マスターガンダム用の改造資金を貯えておこう。

ガンダムW系

 ポセイダルルートに進まないと5人揃わないばかりか、最強の機体のひとつとも考えられるウイングゼロカスタムが、このルートでしか手に入らないのが難点。改造するのであればウイングゼロカスタム1機に絞って、フル改造してしまうとかなり強い……のだが、ガンダムWのパイロットはなぜか2回行動の必要レベルが高く、思ったほど活躍できない。好きでないなら放っておいても問題ないだろう。

 なおゼクスとノインのふたりは、完結編に入ってからわりと早い段階で離脱するので、育てたり、乗っている機体を改造したりするのはやめた方がいい。

ダンバイン系

 宇宙の地形適応がBのダンバイン系は、終盤はどうしてもパワー不足を感じる。それでも改造するならやはり運動性と限界反応を優先的に10段階改造し、それからハイパーオーラ斬りと余裕があれば他の通常武器もそこそこ改造したいところ。
 オーラバトラーは仮にフル改造したとしても、フル改造ボーナスで宇宙の地形適応をAにしてはならない。ダンバイン系のパイロットは皆宇宙の地形適応がBなので、機体の地形適応がAになっても結局は総合地形適応がBであることに変わりがないからだ。

 育てるパイロットはエレが特にお勧めだ。激励と再動を覚えるので、非常に役立つ存在となってくれる。必中を覚えるまで育てるのに苦労するが、覚えてしまえばあとはわりと簡単。アムロやシーブックがてかげんで敵を瀕死に追い込んだあと、エレにトドメを譲って地道にレベルアップさせていこう。再動を覚えたら、もうそれ以降はレベルを上げる必要はない。またゲーム終盤オーラバトラーを使わないのであれば、ゴラオンにチャムを乗せて、エレとコンビを組ませるといい。

エルガイム系

 終盤はエルガイムに関わるシナリオが多いので、必然的に出番も多くなる。改造するならエルガイムmkIIがお勧めだが、もしポセイダルルートに進むのであれば、ギャブレーを仲間にして最初からオール9段階改造済みのバッシュを手に入れ、それをフル改造まで持っていくというのも手。少ない資金でフル改造ユニットに持っていけるので、非常に経済的だ。

 いずれにしろエルガイム系のパイロットはニュータイプと比べると回避の数値が劣るので、避けるよりは耐える機体にしてしまうのがお勧め。装甲を高めた上で超合金Zなどを装備すると、シールドとビームコートの効果も合わさって、かなり頼れるユニットになる。武器はバスターランチャーをなるべく改造しておいた方がいいだろう。バスターランチャーは気力を上げる必要がなく使えるので結構便利。

 育てるべきパイロットとしては、2回行動のレベルが若干遅目だが高い攻撃力とてかげんが便利なダバ、そして激励の使えるアムがお勧め。アムはレベルが56になると2回行動ができるようになるだけでなく、激励が2回使えるようになるので、レベルを上げる甲斐のあるパイロットだ。もしポセイダルルートに進むのであれば、ギャブレーを使ってみるのもいい。すべて9段階改造されたバッシュと共に加入するので、即戦力として活躍できる。

エヴァンゲリオン系

 完結編では最初から最後までどうも中途半端な存在。特に零号機と弐号機は相変わらず強化パーツがひとつしか装備できないのが辛い。改造するなら初号機に絞った方がいいだろう。特に地上ルートではS2機関を取り込めるチャンスがあるので、エヴァを最後まで使っていく気であれば絶対に取り逃さないこと。

 エヴァと言えば4000までダメージを無効化できるATフィールドだが、ユニットとしては宇宙の総合地形適応がBであるために、宇宙での戦いではATフィールドもやや不安な感じがする。その不安を少しでも減らすために装甲を高めるのも悪くないが、シンクロ率補正もあることだし、ここは運動性を重点的に改造して、ニュータイプかのように避けて当てるユニットにしてみるのも悪くないと思う。シンジはシンクロ率が高い上に集中を持っているので、しっかり育てていけばなかなか頼れる男になってくれるぞ。

オリジナル系

 スーパー系であれ、リアル系であれ、主人公専用機はバンバン資金を注ぎ込んでいいだろう。特に必殺武器はすぐさま10段階改造してもいいぐらいだ。主人公は魂を使えるので、それと合わせれば凄まじいダメージを叩き出してくれる。またリアル系でゲームをプレイしている場合は、副主人公の育成を忘れずに。激励と再動という重要な精神コマンドを覚えてくれるので、縁の下の力持ちとしてかなり貢献してくれる。

 魔装機神系は、最初からフル改造されているグランゾンとウィーゾル改は別として、徹底的に改造するならやはりサイバスターがお勧め。武器はサイフラッシュを、ユニット性能はENと運動性、それから限界反応を重点的に改造すれば終盤も役に立つ。その他の魔装機神は、好きな人ならば、というぐらいで、無理に改造する必要はない。

効率性だけを求めるアナタに

 ゲーム終盤をいかに楽に乗り切るか、その効率性だけを求めるのであれば、以下の通りに改造すればいい。

 最低限これだけ改造すれば大丈夫。ようするに、マップ兵器を持つ機体を中心に、10段階改造をするのだ。ゲーム攻略はかなり楽になる。正直なところ、この4機だけで敵をほとんど壊滅できるほどに楽だったりする。ただマップ兵器を使うためにはある程度の気力を必要とするので、激励を使えるパイロットを育てておくのも忘れずに。残った資金は好きなユニットに回してOK。F91やフルアーマー百式改、それからポセイダル軍との戦いで必然的に出番が多くなるであろうエルガイムmkIIもお勧めだ。

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