SS版とPS版の違い

スーパーロボット大戦F

 当サイトでは『スーパーロボット大戦F(以下、スパロボF)』のコンテンツを作るにあたり、ゲームの安定性を重視し、プレイステーション版(以下、PS版)のスパロボFを基準として扱うことにした。しかし、元々スパロボFはセガサターン版(以下、SS版)の方が発売が先であるし、なにより「SS版の方がロードが速いし音楽も抜群に良い」ということから、SS版を今でも遊んでいる人も多いのではないかと思う。そこで、SS版についてもなるべくフォローを入れていき、両機種対応のコンテンツに仕上げていきたいと思っている。

 このページではまず、SS版とPS版を比べてみて、大きく異なる部分、基本として押さえておきたい差異についてまとめてみた。特にSS版についてはバグがあるので注意してほしい。どうせ買うならば修正版の方が断然いい。

SS版の初回版と修正版の見分け方

 SS版のスパロボFでは、大きな問題のあるバグを修正した「修正版」がのちのち発売されている。SS版の初回版と修正版の見分け方については、まず一番簡単なのはディスクケースの裏を見ること。「正義は我が手に!スーパーロボット、魂の戦い!!」の文章の下に、何もなければ初回版になる(下の画像参照。ケースが傷だらけなのがみっともない)。逆に修正版にはこの文章の下に、『この商品はスーパーロボット大戦シリーズの最終ストーリー「FINAL OPERATION」の前編的な内容となっております。この商品の最終話クリアデータは後編である「スーパーロボット大戦F完結編」(近日発売予定)に引き継ぐことができます』という文章が追記されている。

SS版初回

 この他にも、初回版と修正版では取扱説明書の内容が一部異なっていたり、カラオケモードでのダイターン3の映像で判断することができる。初回版は、カラオケモードで最初にダイターン3が「ダイターンジャベリン」を使用する。逆に修正版では、「ダイターンザンバー」を使用する(ちなみにPS版もダイターンザンバー)。

SS版初回、ダイターンジャベリン

 この初回版か、修正版かの違いを見分けるには、実際に店でケースを手に取るか、あるいは実際にゲームを起動させない限り分からないというのが難点だ。ネット通販だと店側に質問でもしない限りは基本的に分からない。また仮にディスクケースの裏を見て修正版と判断できたとしても、中古の場合、中身のディスクが初回版に入れ替わっているという可能性も捨てきれない。どうしても修正版が欲しいという人は、一気にまとめて何枚か購入するなどした方がいいかもしれない。

SS版とPS版、グラフィックの違い

 SS版とPS版とでは、グラフィックにも多少の違いが見られる。PS版はSS版のスパロボF完結編が発売されたあとのものであるので、グラフィックは完結編基準になっているものがある。例えば、エヴァ初号機の暴走時の戦闘中の演出が、SS版では単に初号機のグラフィックを拡大させたものだが、PS版ではリアルタイプに描かれた初号機のカットイングラフィックが挿入される形に変更されている(これはSS版の完結編から導入されたもの)。同じくSS版完結編から導入されたものとしては、藤原忍やユウキ=コスモの顔グラフィックも同様。またユーザーインターフェースのグラフィックにも違いが見られる。

SS版F PS版F 顔グラの違い

 SS版になかった要素として、魔装機神系のパイロットの顔グラフィックは、PS版への移植にあたりすべて描き直されている。これはのちの『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』にも使用されている。戦闘シーン以外では、会話シーンの画面背景が2Dから3Dへと変更され、コロニーのグラフィックがポリゴン表示になるなど、移動時の演出も立体的なものになった。

背景の違い

システムの変更

 SS版では精神コマンドの「信頼」でNPCを回復できたが、PS版では不可能になった。NPCを助けなければならないマップでは、難易度が上がってしまったと言える。ちなみにメタスなどでNPCを修理してHPを回復することは可能。

SS版とPS版、音楽の違い

 ある意味、SS版とPS版の最大の違いと言っていい部分。個人的には、SS版の音楽の方が迫力があって聴き応えがあると思う。PS版の方は全体的に音が軽い気がする。なおSS版であっても、エルガイムの主題歌であり戦闘音楽である『Time for L-GAIM』には注意。曲冒頭の爆発音が、突然とんでもない音量となって再生されるというバグ(?)があるのだ。ヘッドホンをしながらプレイする場合には、注意してほしい。

 ちなみに逆襲のシャア系のパイロットの戦闘曲は、『MAIN TITLE』から『νガンダム』に、曲そのものが変更されている(新スーパーロボット大戦の流用)。またインスペクターのボス戦曲『VIOLENT BATTLE』は、PS版では大幅なアレンジが施されている(のちのコンプリートボックスにも使用されている)。

SS版のバグについて

 SS版は、バグがかなり残っているまま発売された。一応自分がプレイしていた中では、ゲームの続行が不可能になるバグ、セーブデータの消失など、危険性の高いものに遭遇したことはないのだが、細かなものは何度かある。SS版でプレイする場合はパワーメモリーを用意し、こまめにセーブデータをバックアップしておくなど、対策はしておいた方がいいだろう。以下、代表的なバグを挙げておく。

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