最終決戦の前に…

ついに魔界の最終地点・ケテルが見えてきた。ケテルには魔王ルシファーはじめ、魔界の中でももっとも凶悪・凶暴な悪魔たちがあなたを待っている。これら悪魔たちとの戦いはこれまでとは比べ物にならない、熾烈な戦いになるであろうことは想像に難くない。だからこそだ。だからこそ、まずはひとまず落ち着いてほしい。最強の魔王との戦いを迎える前に、そしてさらに先の戦いであなたが生き残るために、万全の準備をここで整えておく必要がある。

ルート別難易度

ロウルート

 終盤は属性によって内容が違うことはすでにご存知のとおり。例にもれずケテル城以降も、属性により内容が異なる。まずはロウルートだが、実はこのロウルートが一番つらい。というのも、魔王ルシファーを倒したら勝手にストーリーが進んでしまい、ラストバトル一歩手前まで自動的に来てしまうからだ。一応方舟(ラストダンジョン)を歩き回ることと、設置されたターミナルでのセーブぐらいはできるのだが、ロウルートは他のルートとは違い、方舟で邪教の館を利用することができないため、ラストバトル用の新たな戦力を補充することができない。さらに言えばルシファー戦後の4体の神霊を倒すこともできないので、他のルートよりどうしてもレベルが低くなってしまう。したがって、魔王ルシファーを倒す前にあらかじめラストバトルを意識した仲魔集めをしておくといいだろう。

ニュートラルルート

 次にニュートラルルートだが、魔王ルシファーを倒したあとは、地下世界で邪龍クズリュウを倒すことになる。その後、STEVENと共に方舟へ乗り込むというのがこのルートの流れだ。魔王ルシファーを倒したあとは地下世界に行かなければストーリーが進まないので、他のルートに比べれば若干余裕がある。しかしクズリュウ戦後はターミナルに入ると強制的に方舟へと飛んでしまうので、ターミナルに入る前にすべての用事を済ませおこう。特に将門の刀は忘れずに取っておくこと。
 方舟に入ってからはSTEVENがリペアガレージや邪教の館に連れて行ってはくれるものの、方舟から外に出ることはできない。悪魔合体ができるだけまだマシなのだが、材料は方舟内の悪魔に限られてしまうため、思うような合体はできないだろう。やはり方舟に入る前に、あらかじめ悪魔の仕込みをしておく必要がある。

 ニュートラルルートは魔王ルシファー、邪龍クズリュウを倒した時点でかなりレベルは上がるが、方舟ではさらに連続してボスバトルがあるため、どんどんレベルが上がっていくはずだ。破壊神シヴァのレベルですら簡単に越えてしまうので、このルートではレベル不足で悪魔が造れないということはない。ラストバトル用に破壊神シヴァを造っておくと、戦闘が格段に楽になる。
 他にも攻撃役として「冥界破」などの特技を持つ仲魔(破壊神スサノオなど)を召喚し、タルカジャとからめて敵のHPを削ろう。あとはメディアラハンが使える仲魔をひとり召喚しておくだけで、ラストバトルは簡単に勝利できる。地母神イシュタルや、女神パールヴァティが回復役には適役だろう。

カオスルート

 カオスルートではケテル城で魔王ルシファーが仲魔になり、そのまま方舟へと飛ぶ。ターミナルではゴモリーが邪教の館やガイア神殿に連れて行ってくれるので、ある程度の準備は方舟でもできる。だがしかし、一度方舟に入ってしまうと地上に戻ることができない点は他のルートと同じ。念のため、ケテル城に入る前のデータを残しておいた方がいいかもしれない。

 方舟では4体の神霊と戦ってからラストバトルとなるため、レベルは十分に上がる。破壊神シヴァもなんとか造ることができる。ただ、方舟に出現する悪魔のほとんどはロウ属性であるため、会話で仲魔にできる悪魔は龍神ラハブしかいない。これでは合体はどうにもならないので、やはり他のルート同様にルシファーと会う前にあらかじめ仲魔集めを済ませておこう。基本的にはニュートラルルートと同じようなメンツでクリアできる。

*最終決戦前に是非ともいくつか用意しておきたいのがリアクシート。これは属性の制限を無視して仲魔を召喚できるというアイテムで、すでに属性が決定した終盤ではすこぶる便利なアイテムだ。これはサバトマの魔法と同効果なのだが、サバトマは特定の悪魔しか所持していないので、必ずしも使えるとは限らない。リアクシートはホーリータウンのカジノのキャッシャーで交換できるので、複数枚用意しておくと、属性に悩まされずにパーティーを組むことができる。

対ルシファー戦にほしい仲魔

 ケテル城で戦うことになる魔王ベルゼブブと魔王ルシファーは、どちらも回避力がかなり高い。特にルシファーは並みの悪魔ではかすりもしない。頼みの綱のスクカジャは、バグによって命中力が上がるどころか下がってしまうという結果に終わるので、冗談でも使えたものではない(他機種版なら話は別だが)。そこで頼りになるのが、仲魔の特技だ。
 これからの戦いでは仲魔の特技が勝利のカギとなる。別の言い方をすると、アタッカー役の仲魔は特技を持っていないとボスに攻撃を当てられない。それほどまでにボスの回避力は高い。さらに一口に特技といっても、「剣技」以外は反射されたりすることもあるので、仲魔はある程度限定されたものになる。これらの点を踏まえて仲魔造りをしていきたい。

メディアラハン役の仲魔…地母神イシュタル、天津神ツクヨミ、妖精ティターニア

天津神ツクヨミ 天津神アマテラス

 ベルゼブブは一撃必殺のムドオン、ルシファーはパーティー全員をCHARMにする「悪しき輝き」を使ってくる。これらの魔法を回復役の仲魔が喰らってしまうと、戦況が一気に悪化する。したがって、これらの魔法を無効化する仲魔に回復役を任せたい。
 適役は地母神イシュタルと天津神ツクヨミだ。イシュタルはビナーでアスタロトのイベントを終える必要があるが、その苦労に見合う以上の強さ。メディアラハンに加え、サマリカームも所持している点が非常に心強い。一方天津神ツクヨミは、物理攻撃にこそ弱いが魔法を反射する防御相性であるため、ムドオンや悪しき輝きを反射するだけでなく、マハブフーラによる行動不能も防ぐことができる。ロウルートであれば絶対に仲魔にしておきたいところだ。ルシファー戦後は邪龍キングーと合体させることで、天津神アマテラスにメディアラハンを引継がせるといい。アマテラスはHPが高くサマリカームを所持しているため、頑丈な回復役として頼りになるだろう。

妖精ティターニア

 またツクヨミと同じく魔法反射の防御相性を持つ妖精ティターニアに、メディアラハンとサマリカームを継承させるのもお勧め。通常2身合体を利用して妖精を造るというのは実は結構難しいため(魔法を継承させるなら尚更)、ここでもダーク悪魔との合体によるランクアップで継承させる方法を使う。HPやMPの面ではツクヨミに劣るが、戦力としては十分なので、ラストバトルまで活躍できる。
 問題は材料となるラミアで、これはホーリータウンに低確率で出現する。あらかじめデビルアナライズに登録しておいて青銅の箱で呼び出すのが理想だが、無理な場合は合体で造った方が早い。その場合は龍王ノズチ+妖鳥オキュペテーで造る。地下世界で簡単に見つかる悪魔なので、ホーリータウンを歩き回るよりは苦労しないだろう。

タルカジャ役の仲魔…魔神アタバク

魔神アタバク

 ボス戦においてタルカジャは必須とも言うべき魔法。まして魔王クラスと戦うともなればなおさらだ。タルカジャを持つ悪魔といえば、同時にメディアラハンを所持する女神パールヴァティがあげられる。大抵のボスは彼女でもかまわないのだが、パールヴァティにはムドオンや悪しき輝きを無効化できる力はないため、ベルゼブブやルシファー戦では足手まといになってしまう可能性が大きい。そこで、これらの魔法を無効化する魔神アタバクにタルカジャ役をつとめてもらう。アタバクは特技の乱れ打ちで確実にダメージも与えることができるし、実はベルゼブブの魔法をこれで封じることも可能だ。
 このアタバクに限らず聖獣ビャッコを多用しているが、材料はティフェレト周辺とベリアー回廊で容易に手に入る。ベリアー回廊では妖魔ジンも出現するので、ビャッコとスザクを造るのはそれほど面倒ではないはず。青銅の箱は他の悪魔に回した方がいいだろう。

天罰役の仲魔…天使ドミニオン

 ベルゼブブとルシファーの膨大なHPを一気に削る特技「天罰」を持つドミニオンを造る方法がこれ。ドミニオンは魔界やセンターには出現しないので、合体で造る必要がある。ニュートラルとカオスのときは、結構簡単に造れる。
 このほかにもロウ属性で天罰を持つ悪魔はいるのだが、大天使ラグエルはレベルが低くてすぐに死んでしまいそうだし、かといって大天使メタトロンはレベルが高すぎて、せっかく材料を集めても造れない可能性が高い。このあたりは各人の判断にお任せする。

アタッカー役の仲魔…破壊神スサノオ

破壊神スサノオ

 パーティーの花形であるアタッカー役だが、ロウルートではデスバウンドを持つサタンが仲魔になるので問題ないとして、ニュートラルやカオスルートではしっかりと造ってやる必要がある。手軽なのは破壊神スサノオだろう。攻撃力もさることながら、冥界破を所持している点が頼もしい。しかもこの合体ではタルカジャとスクカジャを継承するというオマケ付きである。もっとも、冥界破で忙しくて、これら補助魔法を使う機会はないかもしれないが…。
 なおBの天津神ヒノカグツチもタルカジャとスクカジャを継承しており、これに妖魔ジンを合体させると、スクカジャを継承した女神パールヴァティになる。SFC版ではスクカジャは正常に機能しないが、他機種版では正常に機能するため、この合体も有効だろう。

さらなる高みを目指して

 以上の悪魔を合体で造っておけば、ケテル城をクリアするのも難しくないと思われるが、ここからは、これまで造った悪魔を利用しつつ、さらに強い悪魔を造っていく。材料となる破壊神スサノオは、先ほどのアタッカー役で造ったスサノオを利用する

タルカジャとスクカジャの継承

破壊神シヴァ

 破壊神シヴァは神獣バロンと鬼女ランダの特殊合体で造ってしまってもかまわないのだが、少しこだわりを入れるならカジャ魔法を継承させるのもいい。ただシヴァに求められる仕事は天罰による削り以外におそらくないため、魔法を継承させたところで特に意味はないかも。同じく、先ほど造った破壊神スサノオを利用した合体で、魔神カルキを造る。

魔神カルキ

 魔神カルキのレベルは61なので、スサノオが造れるようになると同時にカルキも造れるようになる。カルキはムドオンを所持しているため、物理攻撃を反射する邪鬼ギリメカラや外道ドッペルゲンガー、やたらとHPが多い上に集団で出現する邪鬼ヘカトンケイルなど、戦うのが面倒な悪魔を一撃で葬ることができる。そこへさらにタルカジャとスクカジャを継承させて、活躍の機会を広げてみようというわけだ。ボス戦ではタルカジャ役として、ケテル城でのザコ戦ではムドオン役としてそれなりに使い勝手のいい仲魔になったと思う。

メディアラハンの継承

魔神ヴィローシャナ

 カルキは先ほど造ったものを、アマテラスは回復役の項目で造ったものを使う。ようするにアマテラスの魔法をヴィローシャナに継承させたわけだ。ヴィローシャナは攻撃力が高いだけでなく、知恵と魔力に優れ、MPは450もある。そこにメディアラハンを継承させれば攻防一体の悪魔となり、非常に心強い。もし思い入れがあるならこういう継承をしてみるのもいいのではないだろうか。