真3の魔法ダメージは非常に複雑な計算方法になっていて、今までのように「威力が高ければ強い!」わけではありません。上の式から得られる情報を簡単に箇条書きにすると……
ということになります。
魔法ダメージが威力や補正値に依存するのはピークLV(ほとんどの魔法でLV27)までです。それ以降(LV28〜LV255)は限界値だけで計算されています。つまり、レベル的に非常に長い時間、「限界値が高いほど強い!」のです。ピーク前は限界値に依存しませんが、限界値が高い魔法は威力も高く設定されているのでピーク前の比較でも「限界値が高いものほど強い!」の図式が成立します(一部例外あり)。
下のグラフは、メギドラオン(限界値253)と真空刃(限界値330)のダメージ推移です(ともに威力90 補正値26)。メギドラオンピークのLV27まではまったく同じダメージですが、それ以降は真空刃が勝ちます。
メギドラオンより限界値の高い魔法は3つしかなく、その中でもラグナロクの限界値800は圧倒的です。ピーク時におよそ900ダメージ、減衰後も700くらい出ます(魔力40)。
LV1〜ピークの区間は威力と補正値でダメージが決まっています。「威力が高いと低レベルで強い!」のです。下のグラフは限界値155同士で威力の異なるテンタラフー(威力50)と煩悩即菩提(威力20)のダメージ推移です。グラフ上で煩悩即菩提が合流するLV70過ぎまでテンタラフーの方が強くなっています。
マグマ・アクシスは威力48で、アギ(威力37)、アギラオ(威力55)、アギダイン(威力75)と比較すると随分見劣りします。ところが、最終的にはアギダインどころかメギドラオンを代表とする強魔法をごぼう抜きにして、全魔法中2位の強さにまで成長します。
このような「威力のわりに強い、弱い」というのはピークレベルから判断できます。ピークLV27の魔法を標準として、それよりピークが高いほど「威力のわりに強」くて「限界値のわりに弱い」魔法です。マグマ・アクシスは「威力のわりに強い」魔法ですが、限界値の低い煩悩即菩提は「限界値のわりに弱い」側面の方が強くでていると思います。同じく高レベルピークのラグナロクは威力も限界値も高いので、単純に強い魔法と言えるでしょう。
アギ系最強のアギダインを比較対象として、マグマ・アクシスとラグナロクのダメージ推移をグラフにしました。一番差のつくLV100ではアギダインの2倍、3倍といったダメージになっています(スクリーンショット参照)。
魔法名称 | 威力 | 補正値 | 限界値 |
アギダイン | 75 | 20 | 220 |
マグマ・アクシス | 48 | 14 | 470 |
ラグナロク | 80 | 20 | 800 |
「今LV○○なんだけど、○○と○○はどっちがどれくらい強い?」という場合の比較方法です。比較したい魔法がどちらもピークを越えていた場合は限界値同士の比較がそのままダメージの比率になります。比較対象にピーク前の魔法が含まれていた場合は簡単な計算が必要で、
ピーク以前の魔法は補正済み威力、ピークを越えている魔法は限界値と比較します。この比率がダメージの比率になります。多段系魔法の場合はこれにHIT数の期待値をかけてください。
マグマ・アクシスの項にある、「今LV100なんだけど、アギダインとマグマ・アクシスとラグナロクはどれがどのくらい強い?」という場合、
となり、SSのダメージを見ると、順に249、533、888で、ほぼこの比率になっています。