魔法ダメージの推移について  (text by こやん)

 真・女神転生3の魔法ダメージは、LVが上がれば上がるほど強くなるというものではありません。グラフは魔40の時のアギダインのダメージ推移ですが、LV30付近にダメージがピークとなるLVがあり、このピークLVまではダメージが上昇、その後ゆるやかに減衰していき、LV160からは一定の値をとるようになります。

アギダインのダメージ

 魔法ダメージに関係する要素は(属性相性や高揚系スキルによる補正、乱数はのぞく)、

になります。“魔法威力”は攻略本に載っているそうですが、“威力限界値”と“威力補正値”というのは初だと思います。各魔法のパラメータは「魔法型スキル一覧」の頁を参照してください。
 この5つのパラメータを使ってグラフを数式化しました。上昇期はグラフ上の赤線、減衰期は青線、安定期は緑線の部分の式です。【威】は魔法威力、【補】は威力補正値、【限】は威力限界値を表します。

 この式を見ると、補正値は威力を補正しているような形をしているのでこのように呼んでいます。上昇期の式の末尾(24×威×LV/255+補)を都合、“補正済み威力”と呼ぶことにします。威力限界値は最終的なダメージの限界値ではなく、補正済み威力の限界値のようです。
 アギダインのグラフを見ると上昇期は直線的に増加しているように見えますが、限界値を非常に大きな値に設定すると下のグラフの破線のように推移します。計算式上でも、上昇期の式を展開するとLVの二次関数になり、ラグナロクや無尽無辺光などの限界値の高い魔法では曲線具合が見えてきます。

 計算式の変わる場所が2箇所ありますが、減衰期→安定期はすべての魔法でLV160固定です。上昇期→減衰期(=ピークLV)は魔法によってバラバラで、グラフ上で上昇期と減衰期の式が交わる点、つまり、

2式の末尾の補正済み威力と限界値が一致するとき、

となるLVとおおよそ一致します。各魔法のピークLVは以下の通りです(計算式から出したLVではなく、ゲーム内で実際に減衰を始める直前のLV)。ほとんどの魔法がLV27でピークを迎えます。

 敵専用魔法にもピークLVがありますが、所持悪魔のLVがピークになるようには設定されていないようです。シナイの神火と死蝿の葬列は敵専用のものがありますが同じスペックです。