邪鬼セイザンパソウビ

セイザンパソウビ【出身地:魔界】

 田島昭宇著『魍魎戦記MADARA』に登場した魍鬼八大将軍の一人。凄斬刃双臂と書く(凄斬刃は自称である)。本来は魔界に棲む魍鬼であるが、金剛国ミロク帝が九鬼曼荼羅により魔界から召喚した。自身の身体を任意で分離することもでき、その場合、「拿髏(なろ)」と「拿穢(なえ)」となる。拿髏はマダラの左腕のチャクラを、拿穢は右手のチャクラをその身体に宿している。

 双臂の容姿は著しく醜怪で、目にした者は激しい嫌悪に襲われる。しかしその一見醜いだけの姿形は、戦うことだけを双臂自らが追求した結果であり、双臂の強者への思慕が徐々に具現化し、体型そのものが妖化していったのである。その異様に分厚い上半身から生え出た四本の強力な腕は、凶大な威力を秘めた大太刀を軽々と操り、巨岩さえも真っ二つに斬り裂く。しかし双臂の真の恐ろしさは、その巨大な力ではない。無双を誇るパワーに加え、自ら凄斬刃と称する、四本の腕を絶妙に操る凄まじい剣技を習得していることである。

 劇中では炎の回廊にてマダラ、カオスと戦うも、拿髏はカオスの掌妙勁で、拿穢はマダラの霊妙剣により敗れ去った。その見た目のグロさといい、死に方といい、MADARAを語る上で欠かせないキャラクターである。MADARAゲーム化のさいCMにも登場しており、それを憶えている人もいるだろうということで今回の出演が決まった。

邪鬼ヘカトンケイル

ヘカトンケイル【出身地:ギリシア】

 天空神ウラノスと大地母神ガイアの間に最初にもうけられた三つ目の巨神族のうちのひとつ。

 「百手の者」という名が示す通り、百本の腕と五十の頭を持つ。奇怪な容姿のため、サイクロプス族と共にウラノスによって地下世界タイタロスに閉じ込められてしまう。母ガイアはこれを恨み、ティターン族の末弟クロノスを使ってウラノスを天界から追放する。しかし、クロノスもこれら巨神を解放しなかったため、その息子ゼウスに追われることとなる。このときのティターン族とゼウスらオリュンポス族の戦いのさなか、ゼウスによって地下世界から解放され、彼の戦力に加わり奮闘する。

 しかし戦いが終わると、ゼウスはヘカトンケイルを再び地下世界に封印してしまう。それほどヘカトンケイルの働きが想像を絶するもので、あまりに危険だったのだ。

邪鬼ギリメカラ

ギリメカラ【出身地:スリランカ】

 仏敵、魔王マーラの乗る黒い巨象で、再三スリランカを襲うが退けられる。

 スリランカはアーリア系シンハリ族が多数を占める。インド南部に多く住むタミール族はヒンドゥー教徒であり、何度もスリランカを脅かした。彼らに対する積年の恨みは強く、さまざまなヒンドゥーの神々が悪魔化されて描写された。ギリメカラは雷神インドラの乗るアイラーヴァダの悪魔化ではないかと思われる。

邪鬼サイクロプス

サイクロプス【出身地:ギリシア】

 ギリシア読みではキュクロプスと呼ばれる。一つ目の巨人族で、ウラノスとガイアの子である。

 ティターン族とオリュンポス族の戦いでゼウスによって地下から助け出され、彼のために雷霆(らいてい)を作った。ゼウスはこの無敵の雷を使って、巨大で光輝くティターン族に打ち勝ったのだ。もとは優秀な鍛冶・建設(造船)の一族であった。ゼウスの支配下では鍛冶神ヘーパイストスの手伝いを任され、北欧のドワーフと同じように様々な宝を生みだしている。しかしのちにはその容貌から鬼としての性格のみが強調され、人喰いで凶暴な一族と見なされるようになった。

邪鬼ドンコウ

ドンコウ【出身地:中国】

 呑口と書く。中国の河の妖怪。その名の通り人間を呑み込み、溺死させるのであろう。人喰いであり、一本足で跳ねながら襲ってくる。

邪鬼アマノサクガミ

アマノサクガミ【出身地:日本】

 天逆神。天邪鬼である。人の心を読み、その逆の行動をして楽しむ。人間の内側に入り込み、中の肉を喰い尽くして、その人間になりすますという。

 グラフィックの元ネタは1987年、ハドソンより発売されたFC用ゲームソフト『桃太郎伝説』に登場する「あまのじゃく」より。モデルが同じなのか、ドクター・マシリトに似ている。

地霊ノムヒョン

ノムヒョン【出身地:南朝鮮】

 言わずと知れた南朝鮮の大統領。親北派であり、反日を煽って支持率を高めようとすることが特徴。朝鮮人らしさを凝縮した発言の数々で、日本人からは変な意味で人気がある。