太古のままに時を封印してきた秘境・南米ギアナ高地に潜む森の精霊。『藤岡弘、探検隊 南米ギアナ高地切り裂かれた大地の闇に謎の地底人クルピラは実在した!!』にて、日本のお茶の間に戦慄のデビューを果たした。
伝説に曰く、クルピラは森を荒らす者に襲いかかり懲らしめるという。そうしたことから、インディオたちには古来より森の悪魔として恐れられてきた。
その特徴は緑色の皮膚、赤い髪、小さく俊敏で後ろ向きで走り、地上に住処がないことから、洞窟に住む地底人だとも言われる。また巨大一枚岩ペドラピンターダの岩肌には、かつてクルピラが書いたとされる謎の絵文字が残っており、その正体は太古の昔地球に降り立った宇宙人なのでは、という見方もされている。
ペドラピンターダに残された謎の絵文字を手がかりに、クルピラ追跡の探検を開始した藤岡弘、探検隊であったが、例のごとく数々のアクシデントに襲われる。しかしジャングルの奥地にてクルピラと思われる生物と遭遇、ひるむことなくそのあとを追う。そして探検隊は接触まであと一歩というところまでクルピラを追い詰めるが、最後は地底の奥底に逃げられてしまった。
ギリシア神話の巨人族。キュクロプス、ヘカトンケイルと並んでギリシア創世神話において天空の神ウラノスと地母神ガイアの間に生まれた三つ目の巨人族のうちのひとつ。名は大地という意味である。ギリシア神話最初の十二神は、このティターン神族である。
古代ギリシアの重装歩兵の姿で描かれるが、その身なりはきちんとしている。また知性も高く、優雅な物腰で相手に対応する。彼らは人間と共に生き、ティターンの治めていた時代は、黄金時代と呼ばれる。
土蜘蛛とは記紀神話にも見られる日本の原住民である。彼らは穴居人で、手足がひょろながく背が低かった。そうした姿を蔑称して土蜘蛛と呼んだのだった。
彼らは九州の筑紫朝廷や、奈良の大和朝廷に討伐され、山岳地帯へと逃れた。土蜘蛛は彼らが時代を経て妖怪とされたものだ。その怨念の強さから、巨大な蜘蛛の姿になったと考えられる。
平安京のデビルバスター・源頼光は多田源氏といって、父の名は多田満仲という。土蜘蛛や鬼は産鉄に関わる山の民であったが、それら山の妖怪と満仲は反乱を企てていた。しかし満仲は裏切り、朝廷に彼らを売ったため、恨みを買ったのだという。
北欧神話の地霊。性格は欲深く疑い深い。
彼らは神々のもっとも優れた鍛冶屋で、数々の魔法の武器やアイテムを作りだしている。ちょうどギリシア神話のヘパイトスとサイクロプスに近い関係である。
アイヌの伝承に伝えられる人間の赤ん坊くらいの大きさの小人。名前の意味は「フキの下に住むヒト」である。
コロポックルはたいへんおとなしい性格で、清らかな心の持ち主だったとされる。当然悪戯などもしなかった。彼らはアイヌの人々と仲良く暮らしていたが、ある男がコロポックルの美しい娘をかどわかしたことを非常に悲しみ、その姿を消した。このコロポックルは、アイヌの人々が北海道に来る前に住んでいた種族だとも言われている。
イギリスのコーンウォール地方の鉱山に棲む妖精。鉱山で死んだ者の亡霊が正体だと言われている。鉱山の岩肌をコツコツと叩いて(ノックして)、鉱夫たちに鉱石のありかを知らせることからこの名が付いた。
基本的に人間には親切で採掘も手伝ってくれるが、掘った鉱石の一割をノッカーに与えなくてはならない。渡す鉱石をごまかしたりすると、その鉱石はたちどころに枯れてしまう。またノッカーのいる坑道で口笛を吹いたり罵り声をあげたりして彼らを驚かすと、その者に手ひどい報復がある。
茶色くて小さい、家に憑く霊である。
ミルクや蜂蜜などを忘れずに残しておくと、常に家事を知らぬ間に片付けてくれたりする。しかしそれを忘れたり、悪口を言ったりすると、とんでもない悪戯で仕返しをして去っていく。