悪魔の種族には、それぞれに「属性」がある。その悪魔がどういった存在であるかを示す要素とも考えられる。この悪魔の属性とあなたの属性との関係が、ゲーム中、常に問われることになり、人類の行く末を決める要因にもなるのだ。
人間はそのときどきの時代背景や目的・場面によってその価値観が柔軟に変化するため、属性が不変である方がむしろ珍しいのだが、対して悪魔は決して自らの属性が変わることはない。極端な話、ニュートラルに属する悪魔以外は、異なる属性に対し、決して心を開こうとはしない。つまり、あなたが悪魔との共存を望むのであれば、まずはあなた自身が悪魔にあわせる必要がある、ということだ。自らの属性を知り、相手の属性も知る。この関係を常に把握できるようでないと、20XX年のTOKYOミレニアムで生き残ることは困難であろう。
どの種族がどの属性かを見てもらう前に、まずは用語の説明をしておこう。まず属性というのは細かく5つに分類することができる。ロウ・ニュートラル・カオスを基本とし、さらにライト・ダークと分類できる。このライトとダークについては「軸」という考え方だと分かりやすい。
まずはじめはロウ・ニュートラル・カオスだが、これはそれぞれ日本語に変換すると、秩序(ロウ)、中庸(ニュートラル)、混沌(カオス)となる。見た目が難しい単語になってしまうが、中身はそれほど複雑ではない。
ロウは秩序の名の通り、整然とした社会や法を遵守する精神であることを表す。またストーリーにおいては、唯一神の教えを重んじるという要素も含まれるだろう。くだけた言い方をしてしまうと、いわゆるカタブツである。
カオスとは混沌を意味し、物事の多様性や、自由を尊重する精神を表す。つまり、法というひとつの体系の中に人を押し込めて支配するロウとは相反する立場にある。ストーリーにおいては、魔王ルシファーがその象徴となる。
そしてニュートラルについてだが、中庸とはつまり、「大きく極端に偏らない」ということを意味する。したがって、ロウの陣営に加わるわけでなく、かといってカオスの陣営にも加わることもない存在である。悪く言えばどっちつかずの中途半端とも言えなくもないのだが、ロウとカオス、どちらとも仲良くできるという柔軟性があるのも事実で、これは大きなメリットと言えるだろう。
最後にライトとダークについてだが、これはそのまま「光と闇」、あるいは「善と悪」を表現する要素である。ライトに属する悪魔は古くから人間に知恵や恵みをもたらす存在で、世界各地で崇められている神々が多く属する。逆にダークは破壊の衝動や憎しみ・嫉妬など、人間の負の精神を司る悪魔が多く属し、たまに人間界に出没しては人を殺して喰らうなど、古の時代より畏れられてきた者たちが多い。このダークに属する悪魔たちは決して人間に心を開くことはなく、会話では絶対に仲魔にできない。ダーク属性の悪魔に話しかけることのないよう、注意したい。
各種族がどの属性に位置するかを表したのが、下の表である。ただし「魔人」については属性が不明であるため、表には含まれていない。